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竹内式 介護医療用マスク

2010/06/25

 このマスクを考案したのは老人ホームを訪問した事がきっかけで開発しているものです。玄関の引戸を開け一歩中に入りましたら、プーンと排泄の匂いです。毎日その中に居ますと気にならないのだろうか。私は初めての事でしたのでひどく気になりました。帰りましてからも匂いの事が頭から離れません。嫌な匂いは嗅がなければいいのだ。その事がマスクを作る事となりました。
 介護する方は排泄の世話を致します。嫌でも一番近くで匂いを嗅ぐ事となります。この悩みを軽減する方法はないものかと考え、介護する方はマスクを付け、鼻や口で直接空気を吸わないように考えたのです。当然従来の布マスクではありません。空気の通さない鼻や口からは吐き出す空気のみ、空気取入口は両頬の後方から自然にマスクの中に取入れる方法を考え、色々と模索をしている内にインフルエンザウイルスの大発生、又、花粉症でお悩みの方、私のマスクもその都度変化して参りました。三年目となりました。その間、二度極薄いプラスチックのマスクの中に入る部品の図面を依頼しましたが気に入らず、流れる事二度三度となりました。私にとりまして、マスクは全く違うジャンルの物だから少しでも気に入らない所があれば、出発は出来ません。しかし、休んでいる時に新しい発想が浮かび、あぁ、中止して良かったと思うのです。

これからのマスクに求められる点を書き出して見ました。
① 介護をする方は排便の始末が大変です。
  マスク内で排便の臭いが気にならないようにする。
② 人は酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出します。
  自分の吐き出した二酸化炭素を吸わないマスクにする。
③ 医師や看護師がマスクを掛けて患者と自由に会話を出来るようにする。
④ 呼吸が楽でマスクを一日掛けていても疲れないマスクにする。

 色々と実験の結果、①~④までの難点をすべてクリアー出来ると確信致しました。
又、素材メーカーも協力を約束して下さいました。
焦らず地に足を付けて進めます。このようなマスクが完成したならば、世界中に朗報と思います。介護される方は日本人だけではないのですから。
 色々書きますと、重装備の変な形のマスクではないかと思うかも知れませんが、形は布マスクと同じです。しかし、機能は素晴らしく、アッと驚くマスクなのです。

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