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有限会社竹内快速鋸は、鋸(ノコギリ)、包丁、鎌、包丁研ぎ器など、お客様に愛される商品を製作しております。

職人の技あり日本

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発明したマスク

2009/10/20

世界に向けて発信できる
新潟三条の奇想天外な竹内マスク

①インフルエンザウイルスや花粉が入りにくい構造

②自分の呼吸で逆止弁を使い汚れた空気の排出

③空気溜りより新鮮な空気のみを取入る構造


発明とは誠に面白い。一年半に渡り研究して来た考えが一夜にして変り、新局面を迎える事となった。
 少しずつではあるが完成に近づいてはいた。今月、東京赤羽の市民祭に参加した際、人間の顔に最も近いデスマスクを作る会社を見つけていただき、来春の完成を目指し進行していた。帰宅して数日後、私の下仕事をして下さっている所に不幸があり、式に参列以後、風邪気味で連休中は寝ていた。東京のデスマスクを作る会社よりデータを送れとのファクシミリに、一抹の不安がありグズグズしていた。
 不安と言うのは人間の顔は皆、僅かずつ違う。一体それをどのように解決するのか。鼻から吐き出す僅かの空気に逆止弁が効果を発揮しなければこのマスクは完成しないのだと思うと一歩先に進めない。隙間を塞ぐと言う考えをやめて、蓋をしたらと考えたら目の前が明るくなった。
 特許関係があるため詳しく説明できないのが残念です。しかし、来春は奇想天外な竹内マスクが誕生するでしょう。植物性の柔かいイラストマー樹脂を一部使用し、汚れた空気は一方的に排出し、新鮮な空気は空気溜りからと両方逆止弁で出入りするマスクなのだ。
 とにかく時間を掛ける事だ。更に良い考えが出るかも知れない。

 新聞に新潟の大和デパートの撤退が大きく見出しで出ていた。新聞のちらしに外国製と見られる靴が安い価格で出ていた。人は安ければいいと跳びつくだろうが、一寸まで今の製品は安くとも品質はそんなに悪くはない。日本のお金はみんな外国に行ってしまう。欲しければ一点だけで止めておけ。安いと言って多くを買うことはない。みんなが安いと言って何点も買うとその製品を作っている日本の工場は無くなってしまう。今や全部の業界にその傾向が見られるのだ。
 景気を良くしたいと思うなら日本の製品を買う事なのですよ。内需拡大と言うのは日本の製品を買って欲しいという事なのですよ。メーカーも安い外国製品に対抗出来る様、価格ではなく、性能機能の充実を計るべきですよ。

 私も発憤10年振りかで新しい鋸刃を作った。生木も乾燥した木もスパスパ切れる。こんな鋸は私も作っていながら使った事がなかった。
 三条市内ではほしい方には一丁でもお分けしますよ。切れ味が良ければ仕事は楽しいのですから。


 何年も続く不景気に国民は耐えられなくなっているのに、政府は打開案はないのか。自民党が作った政策の予算を小刻みに切り落しても、大きな成果は得られない。
 大きな景気浮揚策は。老齢年金の安全策は。

 書いて行くほどアホらしくなった。自民党時代、民主党が国に対して口が酸っぱくなるほど言って来た事ではなかったか。政権を民主党が取ったのだ。第一に景気浮揚、年金と二点を早急に民主党として断固解決していただきたい。

 三条・燕地区は研磨業が盛んで、その磨かれた工具、器物の輝きと裏腹に家内工業が多いため、劣悪な環境の中での作業です。動力で回るグラインダーや、バフレースの風圧の粉塵を顔に受けながらの作業です。現在インフルエンザ予防用のマスクなどはとてもとても仕事にならないでしょう。私も小鎌の刃付けにバフレースを使います。青棒(研磨剤の一種)なども使います。仕上げ工程で使うため粉塵は飛んでいるようには見えませんが、鼻に強い刺激臭があります。この作業の方達が安心してお使いになるマスクであるならば、花粉やインフルエンザウイルスに絶対大丈夫と思うのです。又、呼吸がしやすい事も大事な要素です。
 夏、東京に出張した際に知人からマスクを貰い使用致しました。その日は暑く、気温は30度で、マスクの中は体温と同じ汚れた空気が充満してとても苦しく、長時間の使用は苦痛でした。その事から、マスクは楽で肺を苦しくさせないマスクでなければと実感しました。
 マスク内に自分の吐き出す汚れた空気は入れてはならない事も重大要素です。この三点が及第点が付けられるのでなければ、完全なマスクとは言えないと思います。
 この様に考えますと、竹内マスクは布マスクの気休め程度ではなく、防毒面のような重装備のマスクとの中間に位置するマスクなのです。

 介護のマスクの研究から、インフルエンザで死亡する方が増える事に若干の方向転換をしました。今は寝ても覚めてもマスクが頭から離れず、会社の売上げなどは眼中になく家内には「またまたお父さんの猪突猛進が始まった」と思っているらしいですが、私の考えは違うのです。現在不況の波は厳しく若い人の就職は理想からは遠く、これらの道を打開するのは小手先の対策では無理で、新しい産業の創造こそが解決の道と信じ、誰かが進めてくれるものでもなく、自分でと思うから一心不乱に考えマスクの事が頭から離れず、それが日夜の言動に表れ、家内に不安をいだかせるのです。しかし、マスクの三大要素を私が書きましたが、これが立証されたなら私の環境は一変するでしょう。
 私の夢が現実となる事が多くの人の不安を解消するのです。

                                                              竹内 英治

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